身体の大きい子、身体の小さい子
体の成長には個人差があり、少年野球でも170cm台の子もいれば、6年生で130cm台の子もいます。
我が子の身長が中々伸びずに心配な保護者の方も多いのではないでしょうか?
もう少し大きければなとか、◯◯君くらい大きければなとか考えたりしませんか?
確かに背が高い子やガッチリした子の方が、打った時に飛距離も出るし速い球を投げれますし、体が大きいだけあって力強いスイングができて打ち損じてもヒットになりやすいですよね。
真剣に野球で上を目指す、目的を持った選手が集まる中では、身長の低さは結構なハンディです。
我が家の中1の長男も背が低く、自分の練習が休みの時はスポ少練習に来ますが、小学4年生に混ざって違和感ない感じです。
我がスポ少のある年の6年生で身長が170cm程あり体格もガッチリしてる選手がいました。
エースで主砲、大会に出場する度に色々なチームからも注目され、ある大会の県大会で優勝した時には最優秀選手賞を頂くなど実力も備えていました。
色んな方から
『大きくていいね』
『流石だね』
『ウチの子も◯◯君位大きければな』
と言われる事がよくありました。
実際、チーム内でも憧れの存在でした。
しかし卒団式の日、その子のお父さんが皆んなに教えてくれました。
『小学生ながらホームランも打てる程体格に恵まれました。色んな方から注目されありがたい事です。しかし大きい子にも大きい子なりの苦悩がありました。周りから、打って当たり前とか活躍するのが当たり前の様に見られる事。逆に打てなかったり打ち込まれると、見かけだけかなんて声も聞こえてきた様です。打って当たり前と思われる子ですが、恵まれた体格のおかげではなく、本人の努力の結果だと思います。毎朝の素振り、練習後も素振り、夜寝る前も素振りをしないと気持ち良く寝れない。とにかく一日中バットを振っていました。今でこそ気にも止めてませんが、最初は努力関係なしに大きいから出来て当たり前、大きいくせに大した事ないなって空気に嫌気があったようです』。
チーム関係者は、その子が努力家で家でもバットを振込んでいる事は知ってましたが、中々相手チームの選手の普段は知りませんからね。
体が大きい事へのプレッシャーと戦っていたんですね。
そのお父さんの話を聞いて、自分も反省しました。
自分も、試合前の対戦相手に大きい子がいると、ついそれだけで凄そうな選手だなって思ったりしてました。
打つんだろうなとか、足も速そうだなとか思って、いざ対戦してそうでもなかったりすると、口には出しませんが少し拍子抜けるというか、自分で勝手にその子のハードル上げといて失礼な話です。
『大きくていいね』
『◯◯君くらい大きければな』
って、言ってる方も決して悪気はないんですよね。
小さくても大きくても、またそれ以外の事でも、やっぱ人それぞれ悩みはあるんですね。
今は背が低くても、いずれ伸びてくるでしょう。
背が低くても外野オーバーをコンスタントに打つ選手もいますし、我が家の長男も極々たまにではありますが予想外の飛距離を出す時もありました。(ビヨンドですが)
打ち方とタイミングがよければ、それなりに飛ぶんです。
あとはその確率を上げる為の努力次第ですよね。
高校野球の甲子園でも160cmそこそこながら、凄い選手もいますし、結局のところ努力です。
大きければなって思ったりしますが、成長には個人差がありますし、もし野球を長く続けていくなら少年野球の今が野球人生のピークではありません。
身体の成長は遅い方が、後々いいよなんて説もチラッと聞きます。(根拠やソースは全く知りませんが…)
身体の小さい我が家の長男に色んな方から、『小さかったウチの子はこれを食べて大きくなった』レシピを頂きました。
いずれ紹介できたらと思います。