打順間違え 対処法
打順間違えの場面に遭遇した事はあるでしょうか?
なかなか珍しい事ですので、そうそう出くわす事はないでしょう。
しかし、いざ打順間違えに遭遇したらどうしますか?
自チームの打順間違え。
相手の打順間違え。
審判をしていて打順間違えのアピールがあった時。
どう対処するべきでしょうか?
自チームの打順間違え
自チームの攻撃中に、打席に本来の打者ではない打者が入っている事に気づいた。
この場合は、速やかにタイムを要求して主審に申告しましょう。
そうする事で、カウントを引き継いだまま正規の打者が打席に入ることができ、特にペナルティーはありません。
相手の打順間違え
相手の打順間違えに気づいた。
この場合は、慌てず打撃結果を待ちましょう。
何故かと言うと、正規の打者ではない選手がホームランやヒットを打ったりエラーなどで出塁した時に、次の打者に対し投球するまでに主審に打順間違えをアピールすると正規の打者がアウトの扱いになり、ホームランやヒットが取り消しになります。
例1
無死二塁の場面で、本来の打者は4番なのに打順間違えで5番打者が打席に入り二塁打を放って1点入ったとします。
ここで次の打者に投球するまでに守備側が主審に打順間違えをアピールすると、二塁打取り消しで、ホームインした二塁走者は二塁に戻され、得点も取り消しです。
更に打順を間違えて打った5番打者がアウトではなく、本来の順番の4番打者がアウトとなります。
そして試合は、一死二塁で打席にはもう一度5番打者が入って試合再開となります。
同じ場面で三振や凡打 でアウトだったら、特に守備側がアピールする必要はないでしょう。
相手チームが気づかずにそのまま6番打者が打席に入ったら、投手が1球でも投球したら間違った打順が成立します。
6番打者に投球した後に、相手チームが気付いても順番は戻りません。
例2
1番打者から始まるはずの攻撃で、間違えて7番打者が打席に入り三振。
続けて8番打者が打席に入り1球投球された。
ここで攻撃側が間違いに気づいても、正規の打者が打席に入る事は出来ません。
8番、9番と打順が回ります。
1番打者から主軸に繋がるはずだった攻撃が、7番8番9番と下位打線での攻撃となってしまいます。
攻撃側は8番打者に投球が行われる前に間違いに気づき、2番打者が打席に入れば、2番3番4番と打つ事が出来ます。
攻撃側も守備側もルールを熟知していれば、万が一まさかの間違いを起こしたり遭遇した時に、自分達に有利な方にアピール出来ますので覚えておくといいでしょう。
審判はどうする
審判は打順間違いに気づいても、アピールがあるまで勝手に打順間違いを指摘してはいけません。
アピールがないのに勝手に打順間違いを指摘してしまいますと、守備側のベンチに不利益となってしまい、トラブル発生です。
あくまでアピールプレーなので、間違いに気づいてもアピールがあるまで静観しましょう。
最後に
少年野球では打順間違いに遭遇しやすいかもしれません。
打順間違いながらホームランやヒットを打って喜んでるなか、アピールして取り消しにする行為に心が痛む方もいるかもしれませんが、それもルールですので気にする必要はありません。
そうは言っても低学年の小さい子だと余計可哀想なんですが、『順番抜かしで打っても取り消しにされちゃう』と覚える機会と割りきり、しっかりアピールしましょう。