外野手の見せ場 少年野球と言えばライトゴロ
秋は新人戦の季節
少年野球でも5年生以下の新チームで新人戦に出場します。
新たなポジションになる選手や、補欠だった選手がレギュラーとしてポジションを与えられるでしょう。
選手それぞれにやりたいポジションがあるでしょうが、当然チーム事情や監督の起用次第では守りたいポジションではないポジションにつく事もあります。
内野を守りたいけど外野で起用されたり、投手をやりたいけど捕手になったりと、監督もチームの事を考えての起用ですので仕方ありません。
選手は与えられたポジションで一生懸命役割を果たすのみです。
上手な選手が内野?
内野手は打球が飛んでくる機会が多く、走者の行動次第では守備機会に絡む事が多いです。
ゴロ捕球が上手で守備範囲の広い選手は投手にとって心強い存在で、チームの勝利に大きく貢献するでしょう。
逆に内野手がポロポロしてたり、あっさり抜かれれば苦しい展開となってきます。
発育の個人差が大きい少年野球では、肩の強さや足の速さ等、運動能力の高い選手が投手や内野手になる事が多いです。
消去法で外野?
内野手に運動能力の高い選手を起用する事が多い少年野球では、低学年であったり、まだまだ上手とは言えない選手が外野を守る事があります。
多くの選手が所属していて選手同士の競争が活発で、それぞれの選手の個性に向いたポジションを考えられるチームでは別ですが、全学年合わせて10人20人のチームでは、上手い選手から内野に決まっていく傾向にあります。
野手は内野の方が人気?
野球はなんとなく投手や内野手が花形なイメージがあるような気がします。
初めから外野に憧れる子も多くいますが、内野手か外野手なら内野手の方が人気が高く思います。
外野手のビッグプレー
内野手に比べれば守備機会の少ない外野手。
しかし、アウトにした時、エラーをしてしまった時の、1つ1つのプレーが大きいのが外野手。
大きな飛球や間を抜けそうな飛球に追いついての捕球など長打を阻止し、進塁も最小限に抑えることになります。
逆に 飛球でもゴロでも後ろに晒したり、弾いてしまうと打者走者は二塁や三塁へ到達してしまいます。
外野ゴロを素早く捕球し走者を刺して失点を阻止すれば、打点1と同等の効果です。
格上のチームに勝つには、外野手の活躍が非常に大事です。
外野手の見せ場
外野ゴロを一塁に送球してアウト
ライト前ヒットを一塁へ送球してアウトにする、いわゆるライトゴロが多い少年野球。
ライトを守る選手の大きな役割の1つがライトゴロです。
ヒットをヒットではなくアウトにしてしまうわけですから、相手の気持ちを消沈させ、逆に自チームにはいい流れを持ってこれるビッグプレーです。
尚、肩に自信があれば、センターゴロやレフトゴロを狙えます。
外野手になったからには是非とも狙っていきたいプレーです。
本塁への送球
先程も言いましたが、外野手が本塁へ送球して走者を刺して失点を阻止する事は、打点1点と同じ効果です。
相手チームより1点でも多く得点した方が勝利となる球技において、1点を阻止する事は勝利に大きく貢献した事になります。
このプレーもピンチを脱した事で自チームが大いに盛り上がりますよね。
ヒット性の打球をキャッチ
抜けたら長打になりそうな打球をアウトにする。
長い距離を走って追いつき、ダイビングキャッチやスライディングキャッチ。
スタンディングでのキャッチで、たとえ無様に泥臭く転んだって、しっかり捕球してアウトにすれば、会場中に歓声と悲鳴が沸き起こり、仲間やベンチも最高の笑顔で迎えてくれるでしょう。
これこそが外野手の最大の見せ場と言えるでしょう。
どこを守っても主役
守備機会が多く目立つ内野手。
1つのプレーの影響が大きい外野手。
扇の要で司令塔の捕手。
試合を作る投手。
シナリオのない試合では、全てのポジションが主役です。
いつ打球が飛んできても状況に適切なプレーが出来るように、先ずは与えられたそれぞれのポジションの役割を覚えましょう。
もし、本当はやりたくないポジションだったとしても、チームの為に仕事を覚える事でそのポジションの魅力に気づくはずです。
与えられたポジションにプライドを持って頑張りましょう。
フェアとファールの境界線 基準はどこ?
フェア?ファール?
ベース付近の打球
ライン際の痛烈なゴロや低いライナーがフェアなのかファールなのかの判定は打球の速さによっては中々難しいですよね。
毎年うちのチームの、新しくお父さん審判になる方からの質問で多いのが、打球がベース前のフェアゾーンで跳ねてからベースの上を通過した時の判定基準がどこなのか?
ベースを過ぎてからフェアゾーンに落ちないとファール?
ベース手前と奥のどっちかの内側を通過したらフェア?
どう判断すべきか?
答えは
打球がベース手前のフェアゾーンで跳ねてベース上を通過する時、ライン際のベース手前の角が基準となりますので、ライン際のベース手前の角の内側を通過したか外側を通過したかの判断となります。
ライン際のベース手前の角の内側を通過したらフェア。
僅かにかすってもフェア。
ライン際のベース手前の角の完全に外側を通過したらファールです。
打球が速いと判断が難しいですが、しっかりラインをまたぎ凝視しましょう。
また、打球に当たらないように注意も必要です。
ベース手前のゴロ
バントなどのベース手前のボテボテのゴロは一塁線と三塁線が基準となります。
ラインより内側ならフェア、外側ならファールですよね。
打球が一度ファールゾーンで跳ねてからフェアゾーンに入ってきても、フェアゾーンで打球に触れるか、打球が止まればフェアです。
ファールゾーンで野手に触れてからフェアゾーンに転がった場合はファールです。
もう1つ、以外だと思う方もいるかもしれませんが、ベース手前で静止したボールの、ボールと地面の接地点がファールゾーンでも、ボールの外周がラインに少しでも触れていればフェアです。
静止したボールを真上から見た時に、ボールの端っこがラインに重なっているか重なっていないかで判定します。
あくまで静止した打球ですので、ボールの外周がラインに僅かにかすって転がっていった打球はファールです。
ライン際のフライの落球
ベース手前のフライですが、フェアゾーンでもファールゾーンでもしっかり捕球すればアウトですが、少年野球でよくあるシーンとしてライン付近で落球。
こんな時の判定で困ったことはありませんか?
ベース手前のフライを落球した時、フェアかファールかの判定基準は落球したボールの着地点ではありません。
野手が最初にボールに触れた所が基準となります。
ボールの落下地点がファールゾーンでも、ボールが地面に落ちる前に野手が触れた所がフェアゾーンならフェアです。
逆にボールの落下地点がフェアゾーンでも、ボールが地面に落ちる前に野手が触れた所がファールゾーンならファールです。
審判はボールを捕球したかの判定も大事ですが、野手が落球する事を想定して、ボールとグラブが接触する瞬間の場所の確認も非常に大切ですね。
判定は球審?塁審?
基本的に、ベース手前のフェア、ファールの判定は球審です。
ベース以降のレフト線やライト線、ポール際の判定は塁審です。
しかし、ベース手前でも打球の速さや、打者と走者の動き等で球審から見えない事もあります。
試合前に審判同士で、『ベース付近の打球の判定は塁審に任せます』とか、塁審の方から球審に対し『自分も見てたから判定を振ってくれてもOK』という合図を決めておくと安心です。
くれぐれも、球審と塁審が同時に判定を下さないように気をつけなければいけません。
万が一、球審と塁審がフェアとファールの別々の判定をしてしまうと、大トラブルになりますので十分に注意が必要です。
フェア、ファールの判定以外にも、際どいプレイの判定は審判の最大の見せ場です。
どうせ審判をやるなら、際どいシーンの判定を格好良く堂々と下す事を醍醐味としてやってみる事で、審判も楽しくなってくるかもしれません。
参考にして頂ければと思います。
振り逃げの場面 少年野球でよくある勘違い
少年野球では振り逃げのシーンが多々あります。
三振してうなだれる選手に向かってベンチから『走れ!走れ!』って、よく聞きますよね。
振り逃げとは
振り逃げは3ストライクを宣告されたが、投球を捕手がワンバウンド以上で補球した時や、捕手が捕球出来ずボールを落としたり逸らした時に発生します。
バットを振らない見逃しの三振でも、捕手が捕球出来なければ振り逃げが可能です。
打者が送球より早く一塁に到達すればセーフとなりアウトカウントは増えません。
守備側は打者が一塁に到達する前に送球し、一塁ベースを踏めばアウトとする事が出来ます。
振り逃げは、セーフでもアウトでも、打者の記録は三振となります。
振り逃げ条件
振り逃げが可能な場面は、一塁に走者がいない時。
または一塁に走者がいてもアウトカウントが二死の時です。
守備側の対応
素早くボールを拾い打者にタッチするか、打者走者より早く一塁へ送球する事で阻止できます。
二死満塁の場面で振り逃げが発生の場合は全走者に進塁義務が生じるので、全ての塁がフォースプレイとなります。
よって、ボールを拾い余裕があれば、三塁走者が本塁に到達する前にホームベースを踏めばアウトとする事が出来ます。
慌てて一塁へ送球して暴投する可能性もあるので、余裕があれば本塁ベースを踏むのがいいでしょう。
少年野球でよくあるミス
まだルールをしっかり理解していない選手も多い少年野球でよくあるのが、振り逃げの条件を満たしていない状況で、三振した打者が捕手の落球を見て一塁に走り出すこと。
この時、守備側は気にせず、むしろ他の走者の動向を確認すればいいのですが、走り出した打者の行動に釣られて一塁へ送球してしまう。
この捕手の一塁送球の間に、他の走者が進塁してしまい、最悪の場合は三塁走者がホームインしたり暴投で二塁走者のホームインまで許してしまうなんて事もあります。
この時、振り逃げ出来ないのに打者が一塁へ走り出した事で守備を撹乱したからといって守備妨害とはなりませんし、アウトカウントや走者の状況を把握していない捕手やベンチ含めた守備側のミスです。
とはいえ、捕手のミスを誘うようなワザと一塁へ走り出すような行為はやめた方がいいでしょう。
程度や審判判断によっては遅延行為となる可能性もありますし、私個人としてはフェアプレイ精神で戦って欲しいなと思います。
打順間違え 対処法
打順間違えの場面に遭遇した事はあるでしょうか?
なかなか珍しい事ですので、そうそう出くわす事はないでしょう。
しかし、いざ打順間違えに遭遇したらどうしますか?
自チームの打順間違え。
相手の打順間違え。
審判をしていて打順間違えのアピールがあった時。
どう対処するべきでしょうか?
自チームの打順間違え
自チームの攻撃中に、打席に本来の打者ではない打者が入っている事に気づいた。
この場合は、速やかにタイムを要求して主審に申告しましょう。
そうする事で、カウントを引き継いだまま正規の打者が打席に入ることができ、特にペナルティーはありません。
相手の打順間違え
相手の打順間違えに気づいた。
この場合は、慌てず打撃結果を待ちましょう。
何故かと言うと、正規の打者ではない選手がホームランやヒットを打ったりエラーなどで出塁した時に、次の打者に対し投球するまでに主審に打順間違えをアピールすると正規の打者がアウトの扱いになり、ホームランやヒットが取り消しになります。
例1
無死二塁の場面で、本来の打者は4番なのに打順間違えで5番打者が打席に入り二塁打を放って1点入ったとします。
ここで次の打者に投球するまでに守備側が主審に打順間違えをアピールすると、二塁打取り消しで、ホームインした二塁走者は二塁に戻され、得点も取り消しです。
更に打順を間違えて打った5番打者がアウトではなく、本来の順番の4番打者がアウトとなります。
そして試合は、一死二塁で打席にはもう一度5番打者が入って試合再開となります。
同じ場面で三振や凡打 でアウトだったら、特に守備側がアピールする必要はないでしょう。
相手チームが気づかずにそのまま6番打者が打席に入ったら、投手が1球でも投球したら間違った打順が成立します。
6番打者に投球した後に、相手チームが気付いても順番は戻りません。
例2
1番打者から始まるはずの攻撃で、間違えて7番打者が打席に入り三振。
続けて8番打者が打席に入り1球投球された。
ここで攻撃側が間違いに気づいても、正規の打者が打席に入る事は出来ません。
8番、9番と打順が回ります。
1番打者から主軸に繋がるはずだった攻撃が、7番8番9番と下位打線での攻撃となってしまいます。
攻撃側は8番打者に投球が行われる前に間違いに気づき、2番打者が打席に入れば、2番3番4番と打つ事が出来ます。
攻撃側も守備側もルールを熟知していれば、万が一まさかの間違いを起こしたり遭遇した時に、自分達に有利な方にアピール出来ますので覚えておくといいでしょう。
審判はどうする
審判は打順間違いに気づいても、アピールがあるまで勝手に打順間違いを指摘してはいけません。
アピールがないのに勝手に打順間違いを指摘してしまいますと、守備側のベンチに不利益となってしまい、トラブル発生です。
あくまでアピールプレーなので、間違いに気づいてもアピールがあるまで静観しましょう。
最後に
少年野球では打順間違いに遭遇しやすいかもしれません。
打順間違いながらホームランやヒットを打って喜んでるなか、アピールして取り消しにする行為に心が痛む方もいるかもしれませんが、それもルールですので気にする必要はありません。
そうは言っても低学年の小さい子だと余計可哀想なんですが、『順番抜かしで打っても取り消しにされちゃう』と覚える機会と割りきり、しっかりアピールしましょう。
インフィールドフライの判定 審判が気をつけるべきこと
覚えておきたいルール
少年野球の試合では保護者のお父さんが審判をやるケースが多いですね。
野球に詳しくないお父さんも我が子の為に勉強して頑張ってます。
そして少年野球ではまさかのプレーが起こりやすいです。
そんな場面に出くわし、判定出来きなかったり、ミスジャッジして試合後に反省しながら我が子と一緒に成長していきます。
でも、勉強しながら、経験を積みながらといっても、公式戦でのミスはトラブルのもとになりますので、自信を持って審判出来るようになりたいものです。
そこで今回は勘違いが起こりやすいルールを紹介したいと思います。
インフィールドフライ
無死または一死で、走者一、二塁または満塁時(塁が詰まっている)場面で、内野フライが上がった時に発動するルールです。
守備側の故意落球でのダブルプレーを阻止する為のルールで、打者が内野フライを打ち上げた時にインフィールドフライを宣告し、野手の捕球、落球にかかわらず打者はアウトとなります。
ここまでは多くの方が大体ご存知かと思います。
まさかの展開
この場面で起こる『まさか』が、野手が落球して走者が間に合いもしないのに慌てて次の塁へ走り出すこと。
野手も刺せそうな塁へ送球し、送球を受けた野手はベースを踏んで他に投げて刺せそうな塁を探します。
走者も野手もどうするべきか分からず半信半疑でプレーが続きます。
この時のジャッジはどうなるのでしょう?
フォースプレーなのかタッチプレーなのか把握していないと間違ったジャッジをしてしまいます。
この場合、インフィールドフライが宣告された時点で打者走者はアウトとなりますので他の走者に進塁義務はありません。
たとえ野手が落球しても慌てて進塁する必要がないのです。
落球を見て走者が進塁した場合はタッチプレーになります。
送球を受けた野手はタッチをせずに、ベースを踏むだけではセーフとなってしまいます。
本塁であれば得点が認められてしまいます。
審判はフォースプレーだと勘違いして、タッチがないのにアウトを宣告してしまいますと、ミスジャッジとなってしまいます。
因みに、インフィールドフライでは打者走者はアウトで他の走者に進塁義務はないですが、野手がフライをしっかり捕球したら通常のフライと同じように走者は帰塁をしなければなりません。
野手がフライを捕球してから走者が帰塁する前に送球すれば、帰塁出来なかった走者はアウトです。
また、野手がフライを捕球出来なかった時は帰塁義務はなく、行けそうであれば進塁してもいいのです。
ですので、走者はインフィールドフライだからと言って気を抜いたり慌てて塁に戻るのではなく、捕球出来なかったら次の塁を狙えて、捕球して送球されてもアウトにならない位の位置でプレーの行方を伺いましょう。
頭に入れておくポイント
審判をやるお父さん方も、インフィールドフライは打者走者がアウトという事だけではなく、落球したらタッチプレーになる事を合わせて覚えておくといいと思います。
もう1つ
インフィールドフライでもタッチアップは成立します。
野球をよく知ってる選手は、野手の捕球体勢や次塁の様子次第でタッチアップを狙ってきます。
野手の『スタートが早かった』というアピールに対応出来るように、捕球とスタートの両方を同時に見える位置でプレーを見る事も大事ですので覚えておくと良いでしょう。
インフィールドフライ•イフ•フェア
あまり聞きなれないという方も多いのではないでしょうか?
これはインフィールドフライなんですが、フライが上がった位置によっては、『イフ・フェア』をつけます。
どういうことかと言いますと、字のごとく一塁線や三塁線付近にフライが上がった時に、『もしフェアだったらインフィールドフライ』という意味です。
野手がフライを捕球した場所がフェアゾーンならインフィールドフライでファールゾーンで捕球したらファールフライです。
野手がしっかり捕球した時は
特に普通のインフィールドフライと変わりません。
走者が飛び出してれば送球してアウトにも出来ますし、走者はタッチアップを狙ってもかまいません。
野手が落球したら
イフ・フェアは野手が落球した時に大事になってきます。
打球がフェアゾーンに落ちたのか、ファールゾーンで落ちたのかで、打者の運命が変わります。
フェアゾーンに落ちた場合はインフィールドフライとしてそのまま打者走者アウトです。
ですが、ファールゾーンに打球が落ちた場合はファール扱いとなり、打者はアウトではなく打ち直しとなります。
審判が気をつけること
しっかりと各塁線上に立ち位置を確保し、フェアなのかファールなのか確認する事が大事です。
また、野手がグラブに当てて落球した場合は、ボールがグラブに当たった場所が、フェアゾーンだったのかファールゾーンだったのかを見逃さないように注意が必要です。
ポイントは野手の捕球体勢位置ではなく、ボールがグラブに当たった位置です。
体は完全にファールゾーンでも、手を伸ばしてグラブがフェアゾーンで打球に触ればフェアです。
目測を誤ったり、打球が風に流された時に起こり得ますので注意しましょう。
判定に迷ったら
万が一、インフィールドフライ・イフ・フェアで落球時のフェアかファールの判定に迷っても、とにかく自分が思う方のジャッジをしましょう。
『俺はフェアだと思うんだけど、もしかしたらファールかも…』くらいの迷いなら自信を持ってフェアのジャッジでいいです。
逆も然りです。
もし、ベンチから抗議があれば審判4人で集まり確認し、そこで決まった判断が確定ですので、万が一判定が覆っても気にせず切り替えましょう。
最後に
基本的に内野フライは主審の判定になります。
ベースから前のフェア、ファール判定も主審の領域です。
主審と塁審が違うジャッジをしてしまうようなダブルジャッジは一番揉める原因になりますので十分に気をつけなければなりません。
しかし、内野フライといえどバンザイでの落球など、主審から見えにくい事もあります。
基本的には主審の判定とし、バンザイして落球しそうな体勢だったり、主審から見えにくそうな状況の時は、塁審が『自分がジャッジする』という合図を決めておくなど、試合前に4氏審判でしっかり打ち合わせしておくといいでしょう。
コントロールが良くなる練習 少年野球
制球難で四死球連発
少年野球の試合でよくあるのが、投手の制球が荒れて四死球連発からの暴投で失点。
それが続いて野手も集中力が切れてエラーの連鎖。
ベンチからは『楽に投げろ』とか『とにかくストライクを投げろ』と声が飛んできます。
投げてる投手も、力まないようにとかフォームをしっかりとか意識して、何とかストライクを投げようと頑張ってるんですがどうにもならない。
何故ストライクが入らない
原因はいろいろあります。
メンタル的な要因。
コンディション的な要因。
技術的な要因。
他にも微妙な感覚のズレで荒れてしまう。
原 因
メンタル的な要因
試合の立ち上がりや、接戦など緊迫した状況に体が萎縮してしまう。
精神的な未熟さによるところが大きいでしょう。
投球練習では悪くないのに打者が立つと制球が乱れるのも精神的なものが原因でしょう。
コンディション的な要因
風邪や頭痛腹痛などの体調不良によるものであったり、疲労が原因であったり、普段の力が出せません。
技術的な要因
恐らく一番多いのがこれでしょう。
フォームが不安定だったり、リリースポイントがバラバラです。
下半身が弱くフラフラしてる事も多いです。
対策は?
メンタル
これは経験を積み重ねるとか、精神面を鍛えるしかないでしょう。
投球に限らず、スポーツでは過度の緊張は動きや反応を鈍らせます。
普段の学校生活で、積極的にクラス委員や児童会委員長に就き、人前に出て堂々と振る舞う訓練をしたらどうでしょうか?
何でもいいので自信をつけることです。
コンディション
少年野球とはいえ体調管理は自己責任です。
早寝早起き、三食しっかり食べる。
お父さんお母さんに全部頼るのではなく、寒かったり暑かったりする時は、自分でも服を一枚増やすとか減らすなど自己管理をしましょう。
日々の自主練もとても大切な事ですが、休養もとても大事です。
試合にベストコンディションで臨めるように照準を合わせましょう。
技術
練習あるのみですね。
監督やコーチの言う事を理解しようとする努力も大切です。
自分でも本や動画でいろいろ知識を深めると世界が広がります。
走り込みは下半身を強化しフォームに安定感がでます。
スタミナアップにもなりますし、走り込みは非常に大切です。
制球力に効果的な練習
正しい投球フォームを身に付ける以外に、具体的におすすめの練習を紹介します。
近距離的当て
ストライクゾーン程度の的を用意し、10メートルほどの距離から何球投げても殆ど外さなくなるくらい繰り返します。
全力投球でなくてもいいですが、スローボールではなく、しっかりとした投球で行います。
その後、1メートル距離を伸ばし、しっかり的に当たるようになる度に1メートルずつ距離を伸ばしていきます。
16メートル離れた頃には、中々のコントロールが身につくでしょう。
仰向けスロー
仰向けに寝て、真上に向かって軽く投げます。
投げたボールを投げた手でキャッチできるように意識して投げます。
仰向けのまま投げた手でキャッチするのを繰り返します。
指先の感覚が養えます。
肩や肘に負担が少ないうえに、家の中でも出来ますので、毎日行うことが出来ると思います。
どちらの練習も、1人で出来る練習ですので、是非一度試してみてはいかがでしょうか。
打撃力アップに効果的な練習 少年野球
チームによってカラーってありますよね。
毎年打撃力が良いチーム。
バントやエンドランを多用するチーム。
守備を鍛えあげてくるチーム。
バランスよく仕上げてくるチーム。
どれも大事で魅力的なチームです。
うちのチームは選手のタイプにもよりますが、なるべく走攻守投をバランスよく練習に組み込み、総合力を上げていくチームといったところです。
しかし打撃力がいいチームには非常に興味あるというか憧れます。
本当に強いチームは総合力もいいんですが、やはり良く打ちます。
県内の毎年県大会で上位に食い込み、何度も全国へ行っているチームも一人一人がよく打ちます。
そのチームと対戦する事もあり、たまには勝つ事もありますが、近年はかなりの割合で負け越しております。
どんな練習をしているのでしょうか?
監督さんやコーチさんに聞くと、休日の練習前や試合時間に余裕がある大会の時に行く前に、近くのバッティングセンターの開店前の1時間を貸し切り、打ち込んでいるそうです。
(そういうサービスがあるらしい)
そこでは、左右、センター返を順番に広角に打たせるそうで、最後に一番早いところで自由に思いっきり打たせるやり方をしてるそうです。
(バッティングセンター貸し切り、羨ましいです)
でも、そのチームで打撃力アップに一番効果があった練習は他にあるようです。
それは、ロングティーだそうです。
一塁線辺りからレフト方向に向かって、5箇所から6箇所ほどで行い、しっかりしたフェームで強い打球を意識させる。
この練習を取り入れてから毎回必ず行うそうで、打撃力が確実に上がるとおっしゃっていました。
このチームではロングティーを行う場合、球拾い役に守備練習を兼ねて子ども達に守らせるのはNGだそうです。
数カ所から打つため、当然ですが危険があります。
また、守らせた場合は大抵の場合に守ってる選手達がはしゃいでしまい、打つ方も段々と雑になってしまうんだとか。
守備をなくしてひたすら打つ事に集中し、全箇所ほぼ同時に終わるので、全球打ち終わったら全員で一斉に拾う事を徹底させるんだそうです。
うちのチームでも取り入れてみたところ、徐々に鋭い打球を多く打てるようになってきました。
自分が打った打球がどこまで飛んでいるかが把握できる事で、もっと遠くに飛ばしたい欲求が、遠くに飛ばすために工夫をする意識を芽生えさせます。
強く打つ事を意識して力み過ぎたり、腕の力だけに頼り過ぎて打球が思ったより飛ばずない。
それに気づき、下半身の使い方が自然に感覚で身についていくといった印象です。
普通のティーバッティングやフリー打撃で理論や理屈だけを説明する以上に、身につくのが早いですね。
他にもっと効果的な練習があるかもしれませんが、ロングティーもとてもいい練習だと思います。
是非、安全に気をつけて取り入れてみてはいかがでしょうか?